バーカー(Charles Spackmann Barker、英)が1832年にバーカー?レバーを発明、1839年、フランスで特許を得た。カヴァイエ=コル(Aristide Cavaillé-Coll) はこの発明を自身設計のオルガンに大々的に組み込んだ。バーカー?レバー?アクションはトラッカー?http://stomvi.jp/syunou/アクションに近いキーの感触を持つが、パレットを開閉する速度の制御はできない。 19世紀後半にはニューマティック?アクションが開発された。これは直接的な結合を全て空気管で置き換えたもので、演奏台をパイプから離れた位置に置くこともできる。しかしトラッカー?アクションの持っていた感触は無く、しばしば反応が鈍い。 エレクトリック?アクションは電磁石を利用してパレットを開閉するものである。鍵盤と風箱の間は電線で繋がれるので、演奏台の配置は完全に自由である。電気の伝達速度は瞬間的であるが、アクションの作動速度は開閉機構の品質により、必ずしも瞬間的な反応を示すわけではない。鍵盤は単なる電気スイッチであるが、トラッカー?アクションに似せた感触が作られることもある。 ローラー?ボード ローラー?ボードは、トラッカー?アクションでキーの上下の動きを横方向に伝達するための機構である。
キーの上下動でパレットを開閉するためには、鍵盤の各キーの直上に各パイプが配置されるのが理想であるが、多くのオルガンでは、パイプとキーの位置が一致しないため必要となる。http://stomvi.jp/piano/歴史的には600年以上も前、ゴシック時代のオルガンに既に導入されていた。ポジティフなどの小型オルガンでは、鍵盤とパイプの配置のずれがあまりなく、ローラー?ボードを設置しないオルガンもある。演奏台 演奏台 演奏台(コンソール、独: は演奏者が操作する部分で、発音のトリガーとなる手鍵盤と足鍵盤および音色を選択するストップが基本的要素となる。また現代のオルガンでは、メモリにストップのコンビネーションを記憶させられるものもあり、これを操作するボタン類が備え付けられている。背後の指揮者やコンサートマスターを視認することができるよう、譜面台の上部に鏡やモニターテレビが備えられていることもある。 オルガンの鍵盤の音域 手鍵盤 小オルガンの集合体である大オルガンは、それぞれの小オルガンに対応した鍵盤があり、何段もの手鍵盤がそなえつけられる事が多い。鍵盤は、下から数えて第1鍵盤、第2鍵盤、第3鍵盤と数えていく。現代の楽器では3段備えたものが多く、それ以上ある場合には、3段の基本的なセットの上部に追加されていく。4~5段が大オルガンとして一般的に見かける上限であり、それ以上のものは例外的である。通常は、主鍵盤が3段の中央に位置しており、下から順に、ポジティフ鍵盤→主鍵盤→スウェル鍵盤と配置されているが、フランス式では最下段が主鍵盤とされていることが多い。 足鍵盤 多くのオルガンは手鍵盤に加え足鍵盤(ペダル鍵盤、独: Pedal、仏: pédale、英: pedal、伊: pedale)を備える。足鍵盤のための独立したパイプ群を持たないプルダウン型のものもある。足鍵盤の鍵数や形状は、歴史的には多様である。形状にはボタンやピストンのようなものもある。 http://stomvi.jp/tyuko/平面配置 平行型 鍵が平行に並んでいるもの。広い音域にまたがって動くような楽句がある場合には、鍵が同じ間隔で並べられているため、横方向に演奏しながら移動しやすいという特長がある。ただし、低音域、高音域は遠く、奏者は腰を安定させたままで全音域を難なく演奏するには訓練が必要となる。 扇型?放射状 鍵が放射状に並んでおり、黒鍵側が円弧を描くように設計されている。広い音域にまたがって動くような楽句がある場合には、鍵が同じ間隔で並べられていないため、横方向に演奏しながら移動しにくいという欠点がある。ただし、低音域、高音域は、より後ろ側の鍵ほど束ねられる傾向があるため、そのような場合には、奏者は後ろの方を奏することによって腰の不安定さを軽減することができるという特長がある。しかし、足の後ろをもう片方の足が通過して奏する場合や、足と足とが接近して重音を奏する場合などには、後ろ側の鍵同士の間隔が狭いために弾きづらくなるという欠点がある。 立体配置 水平型 鍵が水平に並んでいるもの。広い音域にまたがって動くような楽句がある場合には、鍵同士が同じ高さにあるため、横方向に演奏しながら移動しやすいという特長がある。低音域、高音域は遠く、奏者は腰を安定させたままで全音域を難なく演奏するには訓練が必要となる。 凹面状 中央の鍵が窪んだ形となっているもの。広い音域にまたがって動くような楽句がある場合には、鍵同士が異なった高さにあるため、横方向に演奏しながら移動しにくいという欠点がある。その代わり、低音域?高音域はせり上がって奏者により近くなっているため、奏者にとって負担が少ないという特長がある。 その他の形状として ボタン式足鍵盤 鍵盤とは呼べないようなボタンが並ぶ。補助的に低音を奏するような様式のオルガンに見られる。 爪先ペダル鍵盤 鍵盤とは呼べないようなペダルが並ぶ。補助的に低音を奏するような様式のオルガンに見られる。 箱型足鍵盤(フランス式) 現在の足鍵盤とは違い、細い板状の足鍵盤が並んでいる。 傾斜型足鍵盤(イタリア式) 現在の足鍵盤とは違い、黒鍵側が上部に傾斜をつけてせり上がる形態で設置されている。白鍵盤は多少弾きづらく、上体は後ろに反りやすくなるという弱点がある。http://stomvi.jp/kotu/

コメント